健康(けんこう)で立派(りっぱな)な金魚(キンギョ・きんぎょ)を産卵(さんらん)、孵化(ふか)させようとかんがえるときは、コンクリートでできた「タタキ池」をしようします。
タタキ池での飼育は、水槽よりも容積が大きいので、飼育水の水温変化や水質変化が緩やかになる上、金魚の運動量が増加するため発育が良くなります。
また、池の周囲に生えた青苔は、プランクトンの生育の場であると共に、「ランチュウ」や「オランダシシガシラ」、「アズマニシキ」などの肉瘤が発達しやすいといわれています。
さらにタタキ池は、屋外で自然に近い環境で飼育できるため、金魚に季節を感じさせられ、青苔や赤虫など、自然に発生する天然飼料を多く与える事で金魚の健康を保つことができます。
タタキ池を作るときは、「日当たり、風通しの良い場所」を選び、「管理のしやすさからできるだけ正方形に近い形にする」、「池のなかに雨水などが入らないようにする」などに気をつけて作ります。
タタキ池はホームセンターなどで販売しているブロックとセメントを利用して作り、配水管を取り付けます。また、タタキ池の内部は防水モルタルで上塗りして完成させます。
完成したタタキ池は、強いアルカリ性のため、1ヶ月以上水を入れたまま放置してから使うようにします。